富士通は7月8日、「IAサーバシステムセンター」の設立を発表した。IAサーバ事業の強化を目指す試みで、ノウハウの集中と技術支援体制の強化を図る。同社はIAサーバの国内販売台数を、2009年度に12万台、2010年度に20万台と目標設定。PCサーバブランド「PRIMERGY」(プライマジー)の販売増に向けた施策として、IAサーバシステムセンターを設立したことになる。
IAサーバシステムセンターでは、IAサーバ事業強化のため、仮想化技術やオープンソースソフトウェア(OSS)など、IAサーバの技術や適用に関する技術サポートをワンストップで提供していく。
富士通は既に総合検証センター「Platform Solution Center」を保有するが、IAサーバシステムセンターは検証センター内に新設される。同センターの主な活動は、「IAサーバ専門技術者による技術サポート」「IAサーバに関する営業・SEの育成」「IAサーバシステムによるソリューションの開発」の3つ。
専門技術者の技術サポートでは、約80名の専門技術者がIAサーバシステムの商談支援を通じて、複数の製品を組み合わせたIAサーバシステムの導入に関するインフラ設計を支援する。
営業およびSEの育成では、新たにIAサーバの提案やシステム設計、構築に携わる人材の拡大に向けた実践的なトレーニングプログラムを提供していく。2009年度は、全国の社内およびパートナーが約1万人受講する予定。
IAサーバシステムによるソリューションの開発では、IAサーバシステムの適用拡大に向け、さまざまな利用シーンに応じたソリューションを開発し、社内やパートナーの営業およびSEに情報を提供していく。この取り組みは既に2007年度から始めているが、今回の体制強化によりさらなる拡大を図る。
同社では社内の各事業部だけでなく、アライアンスパートナー各社とも連携してPRIMERGYビジネスの推進に貢献していきたい考えだ。