富士通とSAPジャパンは6月2日、両社が共同で取り組んでいる「EIM(Enterprise Information Management)ソリューション」について、ソフトウェアとハードウェア、サービスをセットにした「EIMファストスタートパック」の販売を開始した。販売価格は900万円(税別)からで、7月初旬から出荷を始める。
EIMファストスタートパックには富士通のPCサーバ「PRIMERGY TX300 S4」、SAPの「SAP BusinessObjects」が含まれ、基本設定や経営情報分析シナリオ、操作教育、導入評価といったサービスも提供される。
サービスの流れは、まず初めに富士通がPRIMERGYにBusiness Objectsをインストールし、基本設定を行う。次に両社で操作教育、経営情報分析シナリオ、導入評価などを提供する。
こうした経営情報を「見える化」する製品サービスでは、情報を支えるデータの統合と信頼性が重要になるが、両社はデータ統合ツール「SAP BusinessObjects Data Integrator」を含むパック商品も準備。データ統合から見える化までのシステム構築を支援していきたい考えだ。
EIMファストスタートパックについて、同社では部門や業務単位で優先的に取り組みたい課題部分から手軽に導入できる製品であり、投資対効果を踏まえて、順次適用範囲を拡大していくことが可能だとしている。
両社は2008年11月に「EIMソリューションセンター」を開設し、共同でマーケティングと販売活動を実施してきた。