伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は11月5日、大量データの分析基盤として、データウェアハウス(DWH)のクラウドサービス「cloudage データウェアハウス」を2011年1月より提供開始することを発表した。
cloudage データウェアハウスは、DWH分野で実績のある米Netezzaの「Netezza DWH アプライアンス」をエンジンとして採用し、CTCが所有するデータセンター内にシステムを構築、PaaS(Platform as a Service)として提供するサービス。Netezzaを利用した高速DWHクラウドとしては、国内で初めてのサービス提供になるとしている。
Netezza DWH アプライアンスは、ほとんどチューニングをせずに、データロードや集計処理において一般のRDBMSに比べ10倍〜100倍という高いパフォーマンスを得られる特徴があるという。同サービスでは、1つの筐体を複数企業で共有することにより、安価にサービスを提供。スモールスタートだけでなく、購入前のサイジング調査や効果検証、開発環境等に利用することが可能だという。また、通常DWHシステムの導入には発注から約1カ月程度の期間を要するが、同サービスは申し込み後ネットワーク関連の設定を行えば、即分析業務に利用できるとしている。
cloudage データウェアハウスの提供価格は、初期費用90万円、月額50万円からとなる。CTCでは、関連分野を含め今後3年間で20億円の売上を目指すという。また、DWHアプライアンスだけでなく、BIツールのクラウドサービス化や、業界および業態ごとの分析支援サービスの提供も検討しており、将来的にはBI、DWH領域のサービスを全てクラウドで提供する予定だ。