Hewlett-Packard(HP)がブレードサーバの草分けであるRLX Technologiesを買収し、サーバ製品群を拡大する予定だ。
HPは今回の買収により、Linuxベースのブレードサーバ環境を管理するソフトウェアスイート「RLX Control Tower」を獲得する。アナリストやコンピュータメーカー各社によると、ブレードサーバ市場におけるLinuxの普及率は、サーバ市場全体に比べて高いという。RLX Control Towerソフトウェアは、UNIX/Windowsシステム用インフラ管理アプリケーションのラインアップに加わる。
同取引の条件は、明らかにされていない。
RLXは設立当初、ブレード製品を製造していた。ブレードとは、並べて設置することにより大型システムを構成する超薄型サーバである。同社は2004年12月にハードウェア事業から撤退し、ソフトウェア事業に専念していた。テキサス州スプリングに本拠を置く同社には、36人の社員と全世界に200社の顧客がいる。
HPも、Advanced Micro Devices(AMD)の「Opteron」チップをベースにしたデュアルコアモデルをはじめとする各種ブレードサーバを用意している。
IlluminataのアナリストGordon Haffは、「HPにとって賢明な措置だ。HPはプロビジョニングや管理に多くのエネルギーを投じている。仮に、(RLXが既に持つ)コードベースの多くが利用できなくても、望み通りのスキルや専門知識を持ったエンジニアの獲得は可能になる」と語った。
両社は30日以内に合併作業を完了させる見通しだ。RLXは作業完了時点でHPのTechnology Solutions Groupに加わる。
これで、HPはここ数週間で3社の企業を買収したことになる。同社は9月、企業のIT資産管理を支援するソフトウェアを開発するPeregrine Systems、そしてストレージ管理技術プロバイダーのAppIQの両社の買収に同意している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ