NECと日本電気電力エンジニアリングは7月31日、2009年10月1日付で日本電気電力エンジニアリングの全事業をNECに譲渡および統合し、電力分野の営業体制をNECに一元化することを発表した。統合によって電力分野への提案力と対応力の強化を目指す。
今回の事業統合は、日本電気電力エンジニアリングが持つ電力分野での強みを、NECの製品およびサービス事業部門や営業部門と連携させることで、有効に活用することを目的としている。また、営業戦略の統一も秤、顧客への提案と対応をより迅速、的確にしていく。
NECでは、社会インフラを担う電力分野で、基幹ネットワーク向け通信機器や、ITシステム、ITとネットワークの融合ソリューションなどの販売力を強化し、事業拡大につなげていきたい考えだ。
NECは4月、ITとネットワークの融合ソリューションの提供拡大を図るため、これまで事業分野ごとに持っていた営業機能を統合。営業窓口を一本化した「営業ビジネスユニット」を設置し、顧客満足の向上、提案力と営業力の一層の強化を推進中。今回の統合は、この取り組みの一環でもあるという。
日本電気電力エンジニアリングは、関東地域を中心に電力分野に特化して、通信機器や電子機器の販売および保守サービスを提供。設立は1978年2月1日で、社員数は34人。岩波利光氏が代表取締役社長を務めている。