NECは7月23日、オランダであるCentric IT Solutions(Centric)と販売協業契約を締結したと発表した。NECは欧州における流通業向けサービスソリューション事業を強化していく狙いだ。
NECによれば、今回の契約締結は、同社のPOSシステム「TWINPOS5500Ui」の販売強化、欧州における流通業向けSIサービスの事業強化、海外展開を図る日本の小売業者を対象としたコンサルティング事業の展開などを主な目的としている。一方のCentricでは、同社の顧客である大手小売業者を対象に、TWINPOS5500Uiの販売およびSIサービス事業を展開していく。
小規模店舗向けPOSシステムのエントリーモデルであるTWINPOS5500Uiは、店舗の売上情報や来店した顧客情報の管理、電子マネーによるキャッシュレス決済などの機能を提供する。
TWINPOS5500Uiは2008年10月に「TWINPOS5000シリーズ」として販売を開始。NECでは北米や中国、東南アジア市場向けに、SIサービスやコンサルティング事業を展開していくとしていた。
同社はこれまで、米国と中国、東南アジアおよびインドの3極体制でSIサービス事業を推進してきた。今回の締結により、新たに欧州が加わった4極体制でSIサービス事業を展開していくとしている。