日立コンサルティングは11月18日、企業における事業継続マネジメント(BCM)において、国際標準レベルに対応した計画(BCP)および運用を支援するサービス「BCP リソース・マネジメント」の提供を開始した。
提供の背景について同社では、日本においても自然災害だけでなく新型インフルエンザなどへの対策を含めたBCPの検討と具体的運用が求められている点や、PDCAサイクルによるマネジメントをベースに英国が策定したBCM規格「BS25999」を中心としたBCMのISO規格化が数年後に見込まれており、日本企業においても対応が必要となることが予想されている点を挙げている。
今回発表された「BCP リソース・マネジメント」では、同社が金融業や大手製造業を中心に20件以上の事業継続コンサルティングで蓄積したノウハウに基づき、BCPの策定、PDCAサイクルを活用するためのコンサルテーションの実施、「BS25999」規格に準拠したツールなどを使った事業継続に関わる全社情報の共有と円滑な更新の支援などを提供するとしている。これにより、策定した計画の実行、運用管理を一元的に実現できるという。
同サービスの参考価格は、社員500名の企業における6カ月間のサービス提供で約1000万円より。同社では、このサービスを金融、医療、製造業を中心に提供し、BCMおよびBCP ビジネス全体で2010年10月末までに10億円の売上を目標としている。