F5ネットワークスジャパン(F5)は8月18日、同社のSSL VPNアプライアンス「FirePass」を導入した企業が、新型インフルエンザ発生時においても事業の継続性を確保したと発表した。総合システムインテグレーターであるソランの関西事業本部が導入した。
ソランでは、エンジニアの多くが顧客企業に常駐して開発支援を実施するため、2009年5月にFirePassを導入し、従業員向けリモートアクセスサービスの利用を開始した。導入前は、USBメモリを用いた二要素認証でログインしていたが、USBメモリの紛失や情報漏洩のリスク、記憶装置デバイスの持ち込み禁止など、利用に関しての課題や制限があったという。
導入後は、FirePassのターミナルサーバ機能により、各エンジニアが常駐先の企業から社内PCなどにアクセスできるようになった。また、導入直後の新型インフルエンザ発生時には、各エンジニアが関西地域への訪問を制限されたが、リモートアクセスサービスにより各地域から社内ネットワークに接続し業務を継続できたとしている。
FirePassは、ウェブを経由して社内ネットワークにアクセスするリモートアクセス環境を提供するネットワーク機器。ユーザーに依存しないセキュリティポリシーの運用により、高いセキュリティを提供できるという。
ソランは今後、セキュリティと利便性の向上を図るため、FirePassとワンタイムパスワードの連携を検討している。