米F5 Networksの日本法人F5ネットワークスジャパン(F5)と、シー・エス・イー(CSE)はこのほど、セキュリティ分野に関して業務提携すると発表した。F5としては日本国内初のテクノロジーアライアンスを締結。F5のSSL-VPNアプライアンス「FirePass」と、CSEが開発したワンタイム(使い捨て)パスワードによる個人認証製品「SECUREMATRIX」の連携システムを開発、販売する。
FirePassは暗号化通信に加え、ログオン前にユーザー側のセキュリティ状態を確認する機能や、リモートアクセス時に仮想ワークスペースを用意してデバイスへのデータ残存を防止する機能といったエンドポイントセキュリティを特徴とする。
SECUREMATRIXは、毎回使い捨てのパスワードを含む数字マトリクスを作成、ウェブブラウザに表示し、個人認証を行う。マトリクスの読み方さえ知っていれば、トークンなどを持ち歩く必要がなく、盗難や紛失のおそれが少ないという。
両製品を連携させることで、端末に専用クライアントソフトなどを導入しなくても、ウェブブラウザだけで FirePassのSSL-VPN環境から暗号化通信を行えるようにする。これにより煩雑なパスワード管理の手間を省くという。
また、両社のサーバを統合することで、コストメリットの向上を図る。このほかセミナーや展示会、営業活動についても協業体制を構築するとしている。