ボストン発--ハードウェアメーカーは自社製品とLinuxとの互換性にもっと取り組むべきだ、と専門家らは米国時間4月4日に提言した。
当地で開催されている「LinuxWorld」カンファレンスでLinuxデスクトップに関するパネルディスカッションが開かれ、迅速かつ自動的にドライバを入手できるようになれば、オープンソースのユーザは助かるだろうという意見がパネラーから出された。
「例えばワイヤレスのような装置に関して、顧客は動作することだけを期待している。われわれは装置が動作し、さらにノートPCのバッテリが確実に15分以上長くなるために電力管理をする必要がある」とOpen Source Development Labs(OSDL)のデスクトップLinux計画の責任者John Cherry氏が述べた。
NovellのデスクトップアーキテクトのGuy Lunardi氏は、ドライバの自動サポートが重要であり、デバイスが利用可能となったら直ちに提供される必要があるという意見に賛同した。「重要なことはタイムリーであることだ。ドライバは最終的にはインストールされるだろうが、デバイスが顧客の手元に届いた時にドライバはすぐ使える必要がある」(Lunardi氏)
OSDLは、開発者とハードウェアベンダー間で機密保持契約を策定することで、製品が一般に利用可能となる前にオープンソースコミュニティーがハードウェアの仕様書を入手できるよう取り組んでいる。
また、ドライバを書くのは、オープンソースコミュニティーに限ったことではない。ハードウェア会社は、主流デスクトップOSに加えてLinux用のドライバも提供するようになってきている、とIntelのデスクトップLinuxアーキテクトWaldo Bastian氏が述べた。
しかし、Linuxドライバが直ぐに開発されるようになっても、その多くは主要インストールとは別にインストールしなければならない。
「追加インストールしなくてもワイヤレス機器を動作させるために、どうすればデフォルトインストールにドライバを含めることができるのか」と、参加者からパネラーに質問が出された。
一部のドライバは著作権を有しているため、カーネルに同梱できないが、Novellは主要インストールの終了後、自動的にドライバがインストールされるよう取り組んでいる、とLunardi氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ