NTTデータ(浜口友一社長)は、大量の日本語テキスト情報から有用な情報を引き出すことができる日本語意味理解製品「なずき」を発売した。「なずき」とは「人の脳」の古称で、「人のように日本語テキスト情報に含まれる多様な表現や感情、意図などを理解したうえで、適切な処理ができる」という意味が込められているという。
徳島大学発のベンチャー企業、言語理解研究所(青江順一代表)との協業によって商品化した。単語の出現頻度などを利用した統計的な言語処理技術に加え、人の思考と同じように文書の「意味」を踏まえた言語処理技術を用いている。
同製品を導入することで、企業のCRM強化に直結する顧客の意見・感想の分析、インターネット掲示板やメールなどに含まれるリスク情報の監視などを容易に行えるようになる。また、テキスト情報の「意味」を人間の思考に近いレベルで解釈、より精度の高い処理を実現できる。こうした情報をマーケティング戦略やリスク管理に応用することも可能だ。