グロービア インターナショナルは3月23日、同社の提供する中堅製造業向けERP「glovia.com easio(イーシオ)」の新導入サービスを発表した。標準的な導入価格と稼働までのタスクを2種類の価格体系でパッケージ化し、スケジュールを明確にすることにより、短期間かつ低価格での導入を可能にするという。
4月1日より提供が開始される導入サービスは、「らくらくパック」と「よくばりパック」の2種類。
らくらくパックは、約3カ月のスケジュールで、テンプレートの提供と製品教育を受けられるもので、標準導入費用は498万円。一方のよくばりパックは、約6カ月のスケジュールで、テンプレートの提供、製品教育に加えて、業務分析に基づいたテンプレート変更までを含む内容となり、標準導入費用は980万円。
両パックとも5帳票のレイアウト変更費用が含まれており、オプションメニュー(別料金)として、システム運用設計、移行支援、他システムとのインターフェース開発、導入後保守支援、効果測定支援といったタスクが提供される。
同社では、短期かつ低価格でのERP導入が可能になる理由のひとつとして、過去の導入実績の蓄積に基づいたテンプレートの充実を挙げる。グロービア インターナショナル、ソリューションサービス本部ダイレクターの園川浩二氏は「(glovia.com easioでは)導入に当たってアドオン開発を前提とせず、既存のテンプレートを顧客業務に当てはめるという発想で導入を進める」と説明する。テンプレートは、組立業、機械加工業、塗装業、鋳造業、成形業、プレス業をはじめ、これらを複合した生産形態にも対応しており、幅広い製造業種に適用可能という。
glovia.com easioの顧客におけるIT投資額は年商の0.5%から1%を想定しているという。「売上高50億円前後で、IT投資額が0.5%の2500万円であっても導入が可能。ERPを小規模に導入して段階的に拡大を図りたいと考える中堅から大手の幅広い企業をターゲットとして拡販を行う」(ソリューションサービス本部プロフェッショナルサービス部プロジェクトマネージャの小林重悦氏)とする。
同社では、この新導入サービスの2006年度売上目標を2億5000万円としている。