SAPは米国時間5月15日、Siebel Systemsのアプリケーションを利用するOracleユーザーを対象とした第三者保守サポートサービスの提供を発表する予定だ。
同サービスを提供するのはSAPの完全子会社であるTomorrowNowで、SAPは、Oracleの保守サポートサービスの半分の価格でサービスを提供することで、Siebelユーザーを獲得しようと考えている。
今回の動きは、エンタプライズアプリケーション市場でOracleに対抗しているSAPやTomorrowNowにとって特に珍しい動きではない。TomorrowNowは、PeopleSoft、J.D. Edwardsなど、Oracleが買収したほかの企業製品向けに第三者保守サポートサービスも提供している。
SAPは、来週のユーザーカンファレンス「Sapphire」までにいくつかの発表を行う予定で、その一貫として、TomorrowNowがSiebelの「5.x」「6.x」「7.0x」「7.5x」「7.7x」のアプリケーションシリーズを最長10年間サポートし、新しいセキュリティ更新ファイルとバグ修正ファイルを提供することを発表する予定だと、SAPの広報担当者は言う。
TomorrowNowは、Siebelのアプリケーションの継続使用を希望するユーザー向けの三者保守サポートサービスを、SAPの「Siebel Safe Passage Program」の形で提供できるようにする。同プログラムは、SAPのCRM(顧客関係管理)ソフトに移行中のSeibelユーザーに提供するためのものだと、SAPの広報担当者は言う。
TomorrowNowは、北カリフォルニアの「Research Triangle Park」内にSiebelサポートオフィスを開設している。同オフィスには、Siebel出身のサポートメンバーが複数在籍する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ