サン・マイクロシステムズは6月13日、アプリケーションサーバの最新版「Sun Java System Application Server Platform Edition 9.0日本語版」の無償提供を開始した。アプリケーションの開発に使えるほか、無料で商用利用も可能。
最新版は、サンが推進するオープンソース開発プロジェクトGlassfishの活動を通じて開発した。Javaアプリケーションプラットフォームの最新版である「Java Platform, Enterprise Edition(Java EE)5」に対応し、Java EE 5 SDKの一部としても無償提供している。日本語版とするにあたり、管理画面やオンラインヘルプ機能の日本語化など、日本語環境における使用感の向上を図った。
Java EE 5仕様で求められている全技術を提供し、Enterprise JavaBeans(EJB)3.0やJavaServer Faces(JSF)1.2などに対応する。Java Web Services Developer Pack(WSDP)2.0との統合で「SOAの容易な実装を実現するほか、Java EE 5を補完し、SOAコンポーネントの開発、Webサービススタックの管理、フェデレーテッドアイデンティティ管理システムフレームワークを実現するための機能を提供する」(サン)。
Java 2 Platform, Enterprise Edition(J2EE)1.4との互換性を備え、旧版からの移行の容易性を向上させた。また、WebLogicやWebSphere、JBOSSなど他社製品からの移行を支援するツールもダウンロード提供している。Apache DerbyベースのJava DBデータベースを同梱しており、開発、運用に利用できる。
対応OSは、Solaris 10、9(SPARCおよびx86用)、Red Hat Enterprise Linux 4.0、3.0、Windows XP、2000、2003となる。