Sun Microsystemsは米国時間13日、同社のシングルサインオン製品「Java Access Manager」のソースコードの一部を、オープンソース開発コミュニティに提供する予定があることを発表した。
Sun Microsystemsの複数の関係者によれば、同社は「Open Web Single Sign-On(Open SSO)」と呼ばれる新たなプロジェクトの一環として、ウェブ認証およびウェブシングルサインオン技術のソースコードを公開するという。また、「Sun Java System Web Server」および「Sun Java System Application Server」のソフトウェア技術も同時に提供する予定だと、同関係者らは話している。
ウェブシングルサインオンは、ユーザーが1組の認証情報を使用して複数のウェブアプリケーションにログインできるようにし、組織のパスワード管理を簡略化する技術だ。
Sunが公開する予定のシングルサインオン技術のコードは、単独の組織内に限って利用することが可能で、組織をまたいでの連携はサポートされない。
Sunがソースコードを公開することで、企業やソフトウェアメーカーのJava開発者は、自らのアプリケーションにシングルサインオン技術を実装することができるようになると、Sunのアイデンティティマネジメント担当バイスプレジデントSara Gatesは述べている。
「開発者にこうした認証およびウェブシングルサインオン技術を提供して、彼らが同種の技術をみずから開発せずに済むようにしたい」(Gates)
一般に、シングルサインオン技術の利用は社内だけでなく、社外のパートナー企業などにも拡大して利用されることがある。アナリストによれば、こうしたフェデレーションはまだ普及の初期段階にあるという。
Sunが販売するJava Access Managerや「Federation Manager」「Identity Manager」といったソフトウェアは、シングルサインオンの利用をさらに進めようとする組織を支援するものだ。もっとも、Sunが公開を予定している技術は、これらの製品から切り離せないものというわけではなく、BMC SoftwareやComputer Associates、Hewlett-Packard、IBMなどの他ベンダのソフトウェアとも連携できると、Gatesは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ