WINE上でWindowsアプリケーションを実行できる
Ubuntuに対する不満で最大のものは、UbuntuがWindowsではなく、Windowsアプリケーションが実行できないというものだ。最近のアプリケーションのほとんどはクロスプラットフォームであるか、クラウドで提供されているが、自分が慣れているものの代わりがない場合もある。
Windows環境をUbuntuデスクトップ上でシームレスにエミュレートしてくれるWINEをインストールすれば、Windows専用アプリケーションを、本来のOS上で実行しているかのように動かすことができる。多くの人気のあるアプリケーションについては、膨大なトラブルシューティングのデータベースもある。
Windowsよりもはるかにカスタマイズできる項目が多い
Windowsには大量のアドオンや設定ユーティリティがあるが、Ubuntuではほとんどあらゆることを選択でき、それを何らかの形で操作することができる。タスクバーはもともと存在しないが、パネルにいろんなものを追加したり、サイズを変更したり、スクリーン上を移動させたり、特定のニーズに合わせて自分だけのものに変更したりすることはできる。
選択肢があまりにも多いので、Ubuntuマシンによってまったく違う見た目にすることもできる。おもちゃ屋にいる子どものような気分になれるはずだ。
マルチタッチも将来利用可能に
次のバージョンのUbuntuは10.10になるはずだが、OSでマルチタッチがサポートされる予定だ。現在でも追加ドライバなしで問題なくタッチスクリーンを利用することができるが、マルチタッチ機能はない。
わたしは、おそらくこれがWindows 7にできてUbuntu(10.04)にできない唯一のことだと思う。しかし、それも長いことではない。
Ubuntu One:組み込みのクラウド同期機能
Mary Jo Foley氏は、Microsoftが個人向けクラウドを準備していると報じている。わたしは理解できていないかも知れず、用語が紛らわしいものの、Ubuntuにはすべてのユーザーに個人向けクラウドを提供している。
Ubuntu Oneは同期ユーティリティで、自分のドライブのフォルダを共有し、その中身をウェブにアップロードすることができる。容量は最初から2Gバイト利用でき、低料金で100Gバイトまで拡張することができる。利用しているISPのポリシに応じて、同期に使用する帯域を制限することもできるし、モバイルデバイスから利用することもできる。
わたしにとって、これは学業からの逃避にはもってこいの機能だ。
とにかく無料
わたしの経験では、友人の多くが、技術に詳しいかどうかに関わらず、ネットブック的な考え方になってきている。ネットブックは恐ろしく安価だが、価格を抑えるためにWindowsが付属していないことも多い。無料の代替品としてはUbuntuがあり、これまでに説明してきた理由から、開放的な考えの学生向けとしてはUbuntuは理想的なOSだと言えるだろう。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。