第一生命、mySAP ERPで財務会計システム基盤を再構築--柔軟性を評価

CNET Japan Staff

2006-11-17 23:00

 SAPジャパンは11月16日、第一生命保険が、同社の財務会計システム基盤として、SAPジャパンのERPパッケージ「mySAP ERP」を導入したことを発表した。

 第一生命では、金融商品取引法の四半期報告制度など会計制度の動きを見据え、財務会計、予算管理など会計業務のシステム基盤の再構築を進めており、対応手段のひとつとしてSAP製品を導入。会計制度変更に対応する柔軟性の確保、決算業務の効率化、予算管理業務の効率化などを目標に、会計システム再構築の検討とSAP製品の評価作業を実施した。

 同社は、SAP製品の機能性、SAPジャパンによる特別支援体制、SAPパートナー企業である第一生命情報システムとみずほ情報総研のノウハウを評価して、このシステムを採用。

 新システムでは、全国約1800拠点で使われる会計伝票収録システムや保険契約システムなどの周辺システムと連携する既存会計システムを活用し、それを「mySAP ERP」の財務会計コンポーネントと連動させ、貸借対照表・損益計算書などの財務諸表を作成する仕組みとした。

 また、新システム基盤に統合された管理会計コンポーネント上に、予算管理業務システムを構築した。「SAP NetWeaver Business Intelligence(SAP BI)」による分析機能も実装している。

 金融業界では、会社法改正にともなう財務諸表の表示項目変更や株主資本等変動計算書の新設や金融商品取引法など、対応が急務となっている。また今後の各種会計制度の頻繁な新設・変更を背景に、財務会計システムには柔軟性・拡張性の高さが強く求められている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  2. セキュリティ

    経営陣に伝わりづらい「EDR」の必要性、従来型EDRの運用課題を解決するヒントを解説

  3. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    中小企業のDX奮闘記--都市伝説に騙されずに業務改善を実現したAI活用成功譚

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]