ベネッセコーポレーションは「Oracle Exadata Version 2」(Exadata V2)を顧客分析業務などに利用する情報系基盤に採用した。日本オラクルが4月15日に発表した。
ベネッセは、Exadata V2の中核となる高速データベース(DB)マシンである「Sun Oracle Database Machine」で会員情報やサービスの利用履歴などのデータを活用した高度な集計、分析、レポート処理を実現しているという。同社は情報系基盤による顧客分析の強化やITの効率的な運用を図り、Exadata V2に加えビジネスインテリジェンス(BI)基盤「Oracle Business Intelligence Enterprise Edition」と統合運用管理ツール「Oracle Enterprise Manager」なども採用した。
Exadata V2の採用に際し、日本オラクルはベネッセと共同で事前の動作検証を実施しており「既存システムの動作よりもパフォーマンスの大幅な改善を確認できた」としている。さらに「同時実行性と複数の処理が混在する疑似環境でのパフォーマンス検証では、参照処理を多重化した場合でも、安定した処理性能を発揮し、すべてのテストケースで、事前想定を超える性能であることが確認できた」という。
日本オラクルは、Exadata V2が採用された背景について「他社のデータウェアハウス製品との比較で複雑化する分析要件を高速かつ多重実行できる基盤として高く評価」され、ベネッセの情報系基盤に採用されたという。また「Exadata V2の多様な活用方法を見込まれ、データウェアハウス基盤としての用途に限定せず、セキュリティ機能が充実している堅牢なDB基盤としての有効活用も継続して検討されている」としている。