Java開発の現場では利用があたりまえになってきたIDE(統合開発環境)、この流れに大きく貢献したのがEclipseだ。従来の重くて使えない、というIDEのイメージを払拭し、無料で公開されるオープンソースソフトウェアであったこともあり、現在も人気の高いIDEだ。
このまま、Eclipseの独壇場になるのかと思えたIDEも、ふたを開けてみればオープンソースソフトウェアのEclipseとNetBeans、商用製品ではOracle JDeveloperやIntelliJ IDEA、Eclipseベースの商用製品としてIBM WebSphere StudioやBorland JBuilderなど、様々なIDEがしのぎを削っている。
この連載では、こうしたIDEのなかでもとくに活気のあるIDEを取り上げ、IDEを巡る最近の流行に焦点をあてる。特に、先の2007 JavaOne Conferenceでプレビューの公開されたNetBeans 6.0を中心に、EclipseのオールインワンパッケージであるMyEclipse、NetBeansと同じくJavaOneでプレビューされたOracle JDeveloper 11gを取り上げ、それぞれの特徴を紹介する。
では、早速NetBeansから見ていこう。バージョン6で大幅な進化を遂げたコーディング支援機能、GUIの設計機能、Ruby on Railsのサポートという順で取り上げる。
ご存知の通りNetBeansはEclipseと双璧をなすオープンソースのJava統合開発環境だ。NetBeans 6.0には以下のように非常に多くの新機能が含まれている。
Javaエディタの改善
- Ruby/JRuby/Ruby on Railsのサポート
- Swing Application Framework、Beans Bindingのサポート
- プロファイラの統合
- Webページ、画面遷移のビジュアル編集
- モバイル開発支援機能の統合
- SOA対応機能の統合
- UML設計機能の統合
本稿ではこれらの新機能の中でも特にJava開発者にとって最も重要なJavaエディタを中心としたJavaのコーディング支援機能の新機能に触れてみよう。
これまでNetBeansはEclipseと比較して、「高機能だが肝心のJavaソースコードのコーディング効率で劣る」と言われ続けてきた。Eclipseの強力なJavaエディタと比較するとNetBeansのエディタは確かに使いにくいものだった。そのためNetBeans 6.0ではJavaエディタに大幅な改善が加えられている。まずはここをひとつずつ見ていこう。
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