先日、XMLではなくJavaで記述するビルドツールについてお伝えした(Ant/Mavenに続け―Wicketコミッタ、Javaのみで記述するビルドツール開発中)が、名前が"Gosling"に決定したようだ。GoslingはApache Antをベースにした既存のビルドツール。同じくJavaで記述するビルドツールを開発しているプロジェクトとの統合という選択になった。
「新しいビルドツール」を開発していたWicketプロジェクトのJonathon Locke氏は自身のブログで今回の統合について20日に投稿している。15日の開発表明から1週間足らずで自身のコードをGoslingプロジェクトに寄贈するという決定となった。この間に15日のエントリーには23のコメントが投稿されている。
同氏はこのエントリーの中で現在AntベースのGoslingが、今後はAntベースではなくなるとしている。また、Goslingプロジェクト側もJonathon Locke氏の加入によってプロジェクトは別の方向を目指すことになる、としている。結果的に同氏の「新しいビルドツール」がGoslingを吸収し、そのブランドを引き継ぐことになるようだ。
開発リソースも増えた新しいGoslingの成果に期待したいところ。ちなみに、GoslingとはSun MicrosystemsのJames Gosling氏のことではなく、ひよこのこと。GoslingプロジェクトではHans Christian Andersen氏の童話"The Ugly Ducking"へのオマージュだとしている。