Adobeは、同社のAdobe Reader/Acrobatに存在する、重大な未パッチの脆弱性が悪意のある攻撃者によって悪用されていることを認めた。
この脆弱性の影響を受けるのは、Windows、Macintosh、UNIXのAdobe ReaderおよびAcrobatの9.1.3およびそれ以前のバージョンだ。Adobeは進行中の攻撃は限定的で標的型のもので、攻撃コードが含まれているPDF文書は、電子メールに添付され、企業ユーザーの標的に対して送られていると示唆している。
この攻撃コードは、Windows用のAdobe ReaderおよびAcrobat 9.1.3のみを標的としている。
Adobeのアドバイザリには、いくつかの緩和策が示されている。
Windows VistaでDEP機能を有効にしているAdobe ReaderおよびAcrobat 9.1.3の利用者は、この攻撃コードから保護される。JavaScriptを無効にすることでも、この特定の攻撃コードの影響を緩和することができるが、JavaScriptに依存しない亜種が作成される可能性はある。また、Adobeはこの問題についてアンチウィルス企業やセキュリティベンダーとも連絡を取っており、ユーザーに対してはアンチウィルスソフトの定義ファイルを最新のものにしておくことを推奨する。
(参照:MS Patch Tuesday heads-up: 13 bulletins, 34 vulnerabilities)
Adobeは米国時間10月13日にパッチを公開する予定だ。これは、Microsoftが34件のWindowsの脆弱性を対象とする13件のセキュリティ情報を公開するのと同じ日だ。
このAdobeのパッチ日は、同社のAdobe ReaderとAcrobatに対して年4回定期的にセキュリティアップデートを行う方針に基づいて設定されたものだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ