みなさんこんにちは! マイ・カウンセラーの田代です。不安や悩みを自己解決するメンタルテクニックをご紹介するこのコラムも、いよいよ今回で最終回です。
基本的に、目の前の問題や不安をキッチリ道筋を立てて整理すると、解決策が見えてくるというものです。通常、問題は突然起こります。その問題に対処していくには、冷静に判断する訓練を日常的にしておくことが大切です。しかし結局は、自分の人生を楽しく生きることが最終目標ではないでしょうか。最後のコラムのその点について、お話ししたいと思います。
このコラムの最初に「欲望の3次元グラフ」のお話しをしました。人間の行動にはほとんどの場合、理由がある。「損か得か」、「良いか悪いか」、「好きか嫌いか」で測ることができる、というものでしたね。しかし、実際にはこの3つの要素も個々人の感覚次第です。「損か得か」、「良いか悪いか」、「好きか嫌いか」の感じ方も人それぞれなので、なかなか他人の行動まで憶測できません。その感覚は、個々人が育ってきた環境や教育など、すべてが影響するので無理もないことです。
となれば、結局そう簡単には他人の行動を推し量れないことになります。「今ごろ何言ってんだ!」としかられそうですが、「他人の行動もだいたいは読めるけれど、完全ではない」というのが現実です。開き直るわけではありませんが、だからこそ人生は楽しいし面白い。思った通りに行かないから、工夫して知恵を使い、苦難を乗り越える。苦難を乗り越えると喜びがある。それこそが生き甲斐ではないでしょうか。
サーフィンではありませんが、人生はそのときどきにうまく波に乗れるかどうかにかかっています。自分がいくらがんばってみても、波に乗れなければ沈んでしまいます。不可抗力に対抗しても勝てません。勝つためには、前回お話ししたように、あなたに「運」が運ばれるようコツコツと前に進むのです。
そう考えると、あなたの運命を決めるのもあなた次第。せっかくこの世に生を受けて始まった人生、楽しく生きなければもったいないですよね。
中でも「もったいないなぁ」と思うのは、犯罪を犯す人。時間も機会ももったいない。一時の感情や自分の心の弱さが、もったいない結果を生み出します。最近話題の薬物汚染についても、「もったいない」の一言に尽きます。
以前、薬物取締官にインタビューしたことがあります。最後の質問として、彼に「薬物に手を出す人をどう思いますか?」と尋ねました。彼は次のように答えました。