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OSSを活用した基幹系システム構築の裏側を探る--第4回:「NECのOSS/Linux検証システム」

コスト面の優位性から、基幹業務システムにOSSを採用する企業が増えているが、当然のことながらOSSも万能ではない。ハードウェア、OSとの相性や性能面の特性、導入企業での利用形態や運用スタイル等によっては、システムが期待した効果を発揮できず、かえって障害が増えたりコスト高になってしまったケースもある。そして、こういった失敗事例の背景をみると、事前の「検証」が不足していたケースが極めて多いことがわかる。商用ソフトなら開発・販売元またはパートナー企業によって検証が行われるが、コミュニティのボランティア開発者の力で成り立っているOSSでは、エンタープライズレベルの検証を行えるような大規模な環境は、なかなか用意できないのが実情なのだ。

鶴田展之(qnote)  2007年12月3日 11時00分

コスト面の優位性から、基幹業務システムにOSSを採用する企業が増えているが、当然のことながらOSSも万能ではない。ハードウェア、OSとの相性や性能面の特性、導入企業での利用形態や運用スタイル等によっては、システムが期待した効果を発揮できず、かえって障害が増えたりコスト高になってしまったケースもある。そして、こういった失敗事例の背景をみると、事前の「検証」が不足していたケースが極めて多いことがわかる。商用ソフトなら開発・販売元またはパートナー企業によって検証が行われるが、コミュニティのボランティア開発者の力で成り立っているOSSでは、エンタープライズレベルの検証を行えるような大規模な環境は、なかなか用意できないのが実情なのだ。

こういったOSSの抱える根源的な問題にも、NECは積極的に取り組んできた。今回は、同社がOSSの検証に利用する、効率化された「検証システム」について具体的な姿を見ていくことにしよう。

2つの視点に立つ検証システム

NECのOSS/Linux検証システム

NECのOSS/Linux検証システム

 NECによるOSSの検証は、大きく分けて2段階で行われている。まずひとつめは、検証センター(社内)による検証だ。ここでは、主に製品を提供する担当部門による「提供部門視点」の検証が行われている。具体的には、顧客に提供する個々のソフト・ハードの組み合わせを評価し、可用性の情報をまとめた「検証レポート」や、性能やサイジングデータに関する情報をまとめた「テンプレート」、実際の現場で活用できる「構築ガイド」といった成果物を作成する作業だ。もちろん、製品のバージョンアップや市場動向によってシステムの構成も変化するため、検証作業は「計画」→「検討」→「検証」というサイクルで常に継続的に行われている。同社のエンタープライズOSS戦略の基盤となる「構築Suite OSS+」は、この継続的な検証作業からのフィードバックにより、常に最新の構築技術やノウハウが反映されたものとなっている。

 もうひとつは、「Linux/OSS検証センター」による、SE・営業視点に立脚した検証である。ここでは、検証センター(社内)からの成果物に基づき、具体的な顧客のニーズに合わせた事前検証が可能だ。顧客への提案を行うプロジェクト担当者は、ここでの検証結果を元に現実的なシステム提案をまとめることができる。また、検証環境をそのままデモに利用することで、顧客に対して構築すべきシステムのイメージをわかりやすく伝えることも可能にしている。

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OSSを活用した基幹系システム構築の裏側を探る--第4回:「NECのOSS/Linux検証システム」

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