日本IBMと東芝ソリューションは12月21日、クラスタシステムの問題判別を迅速化する技術分野で協業すると発表した。
大規模なクラスタシステムでは、OSやソフトの生成するログが多数のサーバに分散してしまい、問題判別に時間がかかるという。両社は、東芝ソリューションのクラスタシステム構築ソフト「DNCWARE ClusterPerfect EX」に日本IBMの自律コンピューティング技術を適用し、複数のサーバに存在するログを自動的に連携させて分析できるようにする。両社では問題判別が迅速になるため、対策を素早くすることでシステムの信頼性を高められるとしている。
具体的には、東芝ソリューションが2006年第2四半期に、ClusterPerfect EXのログを共通イベント形式であるCommon Base Event(CBE)に適合させる。さらに、複数ログの連携や問題判別に必要なルール設定モジュールを開発する。
東芝ソリューションでは、自律コンピューティング技術に対応していることを示す米IBMの認定ロゴ「IBM Self-Managing Autonomic Technology」の取得を予定している。