ユニアデックスとネットマークスは9月6日、ICT(Information & Communication Technology)基盤構築ビジネスで連携を強化していくことを発表した。6月にネットマークスが日本ユニシスグループに加わったことを受けたものだ。
連携の一環として両社は共同で、無線LANや携帯電話、メールなどのコミュニケーションツールやアプリケーションを活用して、組織のワークスタイルを変えていくというコンセプト「PowerWorkPlace」を立ち上げた。今後2年間で、PowerWorkPlaceに関連したソリューションを投入して、日本ユニシスグループの新ブランド商品にする方針だ。3年後にはPowerWorkPlace事業として売上高200億円規模を目指すとしている。
日本ユニシスは従来から、「Microsoft Office Sharepoint Server」や「Microsoft Exchange Server」、「Microsoft Live Communications Server」などのマイクロソフト製品を提供しており、一方のネットマークスは、「Cisco Unified CallManager」や「Cisco Unified MeetingPlace」、「Cisco Unified Presence」など、シスコシステムズの統合コミュニケーション製品の提供を手がけてきているという。
PowerWorkPlaceでは、コミュニケーション分野で、先に挙げたマイクロソフト製品とシスコ製品で構成されるとともに、両製品群を連携させたソリューションになるとしている。より具体的には、シスコ製品を中心にしたネットマークスの「ユニファイドコミュニケーション」とユニアデックスの「AiriPモビリティーソリューション」を組み合わせたものになるという。
ユニアデックス常務執行役員の角泰志氏は、「マイクロソフトとシスコの製品は相性が悪いのか、両方の製品をあわせて提供するというものがなかった。ユニアデックスとネットマークスは、マイクロソフトとシスコの製品を連携させて提供することができる」と、その強みを強調している。