Citrix iForum 07開幕--「発明をきちんと適応させることが重要」とシトリックスのCEO

山下竜大(編集部) 2007年10月24日 22時35分

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 Citrix Systemsがネバダ州ラスベガスで開催している「Citrix iForum 07」カンファレンスの実質的な初日となる10月23日、基調講演に同社の社長兼CEO(最高経営責任者)であるMark Templeton氏が登場。ダイナミックな世界におけるアプリケーションのデリバリをテーマに今後の同社の戦略を紹介した。

 「シトリックスにとって“発明(Invention)”は重要なもの。特に、ICA(Independent Client Architecture)プロトコルは、我々にとって重要な発明のひとつだった」とTempleton氏。

 ICAプロトコルは、汎用のイメージ表示用プロトコルで、同社の主力製品である「Citrix Presentation Server」の中核となるもの。あらゆるアプリケーショングラフィックスを、あらゆるネットワーク上で少ない帯域幅でもやり取りできるテクノロジだ。

 Templeton氏は、「ICAプロトコルを拡張することで、アプリケーションデリバリの仮想化を実現した。こうしたテクノロジは、偶然に生まれるものではなく、発明により誕生するものなのだ」と話す。

 ICAプロトコルは、Citrixのチーフアーキテクトであり、シニアフェローであるBrad Pedersen氏によって発明された。Pedersen氏は、新しい技術の開発においても、企業の買収においても、大きな役割を果たしているという。

 Templeton氏は、「彼をはじめ、すべての社員の発明により、Citrixという会社は進化を続けている」と、Pedersen氏および社員に感謝の言葉を述べた。

 変化の激しい現在においては、人的資源の有効活用や最適な投資、さらには想像力をフルに働かせて変化に対応していかなければならない。そのためにCitrixでは、過去5年間に18億ドル以上の研究開発費をはじめ、さまざまな戦略的な買収のための投資を行ってきた。

 「我々の取り組みは、顧客に最適なソリューションを提供するために行われてきたが、今後さらに5年〜10年間は、ダイナミックな変化が予測されている。このダイナミックな変化には全く新しいアプローチにより対応していかなければならない」(Templeton氏)

 こうした取り組みのひとつが、XenSource Technologiesの買収だった。

 Templeton氏はさらに、「(ICAプロトコルやXenSourceなどのテクノロジを)発明するだけではなく、それをきちんと“適応(Adaption)”させていくことも重要になる。発明をより良い製品として適応させていくことを続けてきたからこそ、現在のCitrixがある」と話す。

 現在、80万台のサーバでCitrix製品が稼働しているほか、インターネットユーザーの75%がアプリケーションネットワーク部門の製品(NetScalerなど)をYahoo!やGoogle、eBayなどを通じて活用しているという。

 また2007年には、仮想化プラットフォームが1億セッションを超えたほか、20万社、7000万人以上の企業ユーザーがCitrixのソリューションを活用している。さらに過去2年間に、2万社以上の新規顧客を獲得したという。

 「Citrixは、さらなる進化を、勇気を持って続けている。しかし我々は世界征服がしたいわけではない。より良い世界を作り上げたいだけだ。そのためには、パートナーシップも重要になる」(Templeton氏)

 CitrixはiForum 07において、Microsoftとの戦略的なパートナーシップを発表しているほか、HPおよびDellとのパートナーシップも発表した。

シトリックスのMark Templeton氏 Citrixの社長兼CEO、Mark Templeton氏。
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