その他の候補は?37Signalsはどうか。37SignalsはMicrosoftにBasecampをもたらしてくれる。Basecampの中核部分はオープンソースだが、その実装方法や価値はSaaS的である。Microsoftにとってはまたとない話だし、同社にひときわ優れたDNAをもたらしてくれる。
SugarCRMはどうか?SocialTextは(Atlassianの買収が失敗した場合)?Jiveもいいのではないか?それともOpenAdsか(この企業を買収したらビジネスの流れがまさに一変するだろうし、実際に非常に相性のいい相手だ)?
またはNovellはどうだろうか。両社はすでに遠い親類くらいの関係にはなっている。MicrosoftがLinuxを公然と配布しなければならないという厄介な問題を別にすれば、この合併は理にかなっている。
Microsoftがオープンソース企業の買収を前向きに検討するようになれば、優れた候補はたくさん存在する。あとはオープンソース企業がMicrosoftに買収されることを考えただけで青ざめたりしないように普段の振る舞いに気をつけるだけでよい。金がすべてではない。本当に重要なのは信頼であり、オープンソース企業がコミュニティーに対していささかも後ろめたさを感じなくても済むようにしてやる必要がある。
Ballmer氏が今日発したようなコメントは、流れを適切な方向に決定づけるうえで有益だ。このような発言を今後も期待したい。
ところで、このような買収を成功させるには、他のMicrosoft製品と連携して動作する製品を主として取得したいという盲目的な信仰を捨てる必要があるだろう。たとえば、Atlassianの製品はLinuxをサポートする必要があるに違いない。オープンな企業をMicrosoftの傘下におさめて、その後クローズしてしまうのは良くない。Red HatはJBossによってこれとは逆の教訓を学んできた。望ましい買収先を指導するのはかまわないが、自分の思うとおりに動かそうとしてはいけない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ