プリンストン、ポリコム製“没頭できる”テレビ会議システムのデモルーム開設

田中好伸(編集部)

2007-11-29 19:54

 ポリコム製品認定代理店のプリンストンテクノロジーは11月29日、ポリコムジャパンのハイエンド・ビジュアルコミュニケーションシステム「Polycom RealPresence Experience High Definition イマーシブテレプレゼンスソリューション」(RPX HD)シリーズのデモンストレーションルームを開設したことを発表した。アジア圏のポリコム代理店としては初めての開設になる。これにあわせてプリンストンでは、同システムの販売を本格的に開始する。

 RPX HDシリーズは、「遠隔地にいる参加者がまるでそこにいるかのような錯覚を覚えるような遠隔の会議システム」(ポリコムジャパン)というもの。同社が掲げる“イマーシブ(immersive)”とは「没頭できる」という意味であり、従来のテレビ会議システムとは異なり、テレビ画面の中に参加者が映っているというよりも、より実物大の鮮明な高精細のHD映像に参加者を見ることができる。

 参加者が没頭できるように音響効果やライティング、会議室のデザインなども工夫されている。音響効果では、ステレオサラウンド音声技術を活用して「臨場感あふれる」(ポリコムジャパン)ように設計されている。またライティングでは、各参加者が最適に見えるよう工夫されている。

 加えて、参加者が遠隔地の相手と自然な対話ができるように人間工学に基づいて、カメラを目線に合わせるように配置する、同社独自の「Polycom EyeConnect」技術を採用している。モニターの位置や高さも同様に人間工学的にデザインされている。

 実際に製品を設置する際には、機材とともに家具も設置される。製品購入後は、ポリコムが運営するネットワークマネージドサービスとメンテナンスサービスを購入することができるようになっている。導入には、実際にハードウェアを設置する会議室の環境調査から設計、資材調達、設置、調整などを要し、4〜6カ月必要となっている。

 同シリーズには、モニター画面が2面の「RPX HD 200」シリーズと4面の「RPX HD 400」シリーズとなっており、4人から28人まで参加できる9種類のモデルが用意されている。今回プリンストンテクノロジーが開設したデモンストレーションルームには、最大8人まで参加可能な4画面の「RPX HD 408M」が設置されている。

 プリンストンのデモンストレーションルームでは、接続先としてポリコムジャパンを選んでおり、試用するにはポリコムとの調整が必要となっている。また調整などから試用には数週間かかる場合もあるという。

デモ風景 どこまでがモニター画面でどこからが会議室の壁か分かるだろうか(11月にポリコムジャパン社内で行われたRPX HDのデモンストレーション風景から)

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