アバイアとポリコム、IPテレフォニーとビデオ会議の統合ソリューションを発表

柴田克己(編集部)

2006-05-11 23:43

 日本アバイアとポリコムジャパンは5月10日、アバイアのIPテレフォニー製品とポリコムのビデオ会議システムをシームレスに統合するソリューション「Avaya Video Telephony Solution」を日本市場で提供すると発表した。

 このソリューションは、アバイアとポリコムが2003年12月に発表したワールドワイドでの戦略的提携に基づいて共同開発されたもの。アバイアの「Avaya Communication Manager」を通じて、企業の電話網、IPテレフォニー、ポリコムのビデオ会議システムを統合管理し、それぞれの連携を実現する。

 このソリューションにより、例えば、外線からの電話をポリコムのビデオ会議システムへ転送して通話を行ったり、ビデオ会議からアバイアのソフトフォンやIP電話などを呼び出すといったことが可能になる。既存のポリコム製品であるMGC(多地点会議ユニット)やPolycom PVX(デスクトップ向けアプリケーション)との連動も可能という。

 同時に発表されたアバイアの新製品である「Avaya Desktop Video Edition 2.0」では、ポリコムのPVX製品におけるビデオ会議機能がアバイアのデスクトップ向けIPテレフォニーソフトウェアである「Avaya IP Softphone」に統合され、音声、ビデオ会議、チャットといった複数のコミュニケーション方式の切り替えが、より容易になっているという。

 日本アバイア、代表取締役社長の藤井克美氏は、「インテリジェントコミュニケーションに対するニーズが高まる中、ビジネスコミュニケーションとIPテクノロジの統合は重要なファクター。音声分野を得意とするアバイアと映像分野を得意とするポリコムのソリューション統合は画期的なもの」とした。また、ポリコムジャパン、代表取締役社長の奥田智巳氏は「個人のワーキングスペースにビデオソリューションが導入される状況は大きなビジネスチャンス」と述べ、会議室ベースのソリューションとデスクトップソリューションの融合によって、より多くの企業にとって有効なビデオ会議システムを提供していきたいとした。両社では、この新しいソリューションにより、大規模から中堅規模企業における、サテライトオフィスやモバイルオフィスなどを含む多様なニーズに対応が可能になるとしている。

 Avaya Video Telephony Solutionは、日本アバイアの販売代理店を通じて販売が開始されている。価格はオープン。

藤井氏、奥田氏画像 統合ソリューションの発表を行った日本アバイア、代表取締役社長の藤井克美氏(左)とポリコムジャパン、代表取締役社長の奥田智巳氏。

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