英語でよく見聞きする文法や句読点の間違い6つ--あなたもやっているかも? - (page 2)

文:Toni Bowers(TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2008-09-15 08:00

  1. 目的格としてmeではなくIを使用してしまうという間違い。これは非常によく見かける。例えば、「She gave the money to him and me.」(彼女は彼と私にお金をくれた)と言うべきところを、「She gave the money to him and I.」 と言ってしまうのだ。この手の間違いをしでかす人は、後者の方が正しいと思ってしまうのである。正しい用法であることを確認する簡単な方法は、最初の目的格を取り去ってもその文がおかしくならないかどうかである。例えば、「She gave the money to him and I.」を「She gave the money to I.」にすると、おかしいことがわかるはずだ。つまり、これが正しくない理由というわけである。
  2. こう表現することがより正しく、あるいはより丁寧に聞こえるという理由でしでかしてしまうもう1つの間違いに、meやyouを用いるべきところでmyselfやyourselfを用いてしまうというものがある。myselfという単語は実際のところ、例えば「I, myself, liked the movie.」(私自身は、この映画を気に入った)のように、自分自身の観点であることを強調する場合にのみ用いることができるのである。つまり、主語や目的語として用いるべきではなく(ただし、「I am giving myself a pat on the back.」(私は自分自身を誉めてあげたい)のように、目的語と主語が一致する場合を除く)、Iやmeの代わりに用いることはできないのだ。「I have enough for you and myself.」という文は間違いであり、これは「I have enough for you and me.」(あなたと私の分であればこれで十分だ)とするべきなのである。
  3. 残り4つは書き言葉で見かけるものである。

  4. 手当たり次第にアポストロフィ(')を用いるという間違い。アポストロフィは単語の短縮形において文字が省略されていることを示すか、所有していることを表すためのものである。名詞の複数形を作るために使ってしまってはいけないのだ。例えば、CDを1枚買い、翌日にもう1枚買ったとしよう。これらのCDは「two CDs」(2枚のCD)と表現できるが、「two CD's」とは表現できないのである。これに関しては正しい用法(前者)よりも誤った用法(後者)の方をよく見かける。しかし、よく見かけるからと言って、こういった誤用が正しくなるわけではないのである。
  5. 履歴書や表書きなど、さまざまな文書において、it'sとitsの使い分けに注意するべきである。it'sは短縮形であり、代名詞itの所有格ではないのだ。「It’s going to be a long day.」(長い1日になるぞ)とは言っても、「The dog hurt it’s foot.」(「その犬は足を痛めた」の誤記)とは言えないのである。
  6. 私は編集者として仕事をしてきた中で、この間違いを最も多く目にしてきた。それはthey'reとthere、そしてtheirの混同である。they'reは「they are」の短縮形であり、theirは「their books」(彼らが所有する本)のように使用される代名詞の所有格であり、thereは例えば「The game happened there.」(ゲームはそこで行われた)のように、動作の行われている場所や地点を表す副詞である。
  7. これは数ある間違いの中でも最も私を苛立たせるものであるが、おそらく重要度は最も低いだろう--それは引用符("や')の位置である。(この間違いを挙げるにあたり、英国と米国では基準が同じではないということを述べておきたい)。米国においては、文末の引用符は必ずピリオドの後にくるのだ。つまり、「"Like this".」ではなく「"Like this."」となるのである。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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