Azure SQL Database:最高性能を倍増する新しいP15パフォーマンスレベル
Azure SQL Databaseは、SQL Serverベースのリレーショナルデータベースサービスです。
Azure SQL Databaseには、DTU(データベーススループットユニット)という概念があります。DTUは、ASDB (Azure SQL Databaseベンチマーク)のスループットの相対値となります。特定のパフォーマンスレベルのデータベースには、対応するDTUに相当するスループットを提供できるリソースが割り当てられます。パフォーマンスレベルとそのDTUについては、料金ページの「Single Database」タブをご覧ください。
今回、新しいP15パフォーマンスレベル(4000 DTU)がGA(一般提供)になりました。これは、従来の最上位パフォーマンスレベルだったP11(1750 DTU)の2倍以上のスループット性能を提供します。
単一データベースでのスケールアップ上限が大幅に引き上げられたことによって、データベース分割/シャーディングに頼ることなく、より大規模なデータベースをサポートできるようになりました。
詳細は、ブログポスト、料金ページの「Single Database」タブをご覧ください。
Azure SQL Databaseで「15パフォーマンスレベル(4000 DTU)」がGAになった
Azure SQL Database/SQL DWH:Azure AD認証がGA
SQL Serverベースのリレーショナルデータベースサービス「Azure SQL Database」、データウェアハウスサービス「Azure SQL Data Warehouse」における、Azure Active Directory認証がGA(一般提供)になりました。
SQL Server、Azure SQL Database、Azure SQL Data Warehouseでは、データベースやデータベースサーバに資格情報(ユーザー名、パスワード)が格納される「SQL Server認証」を使えます。
SQL Server認証の代わりに今回GAとなったAzure Active Directory認証では、ID管理サービスであるAzure Active Directoryでユーザーやグループを一元管理することでデータベースの権限管理を簡素化できます。また、オンプレミスのActive DirectoryとAzure Active Directoryをフェデレーションすることで、統合Windows認証を使ってActive Directoryドメインに参加済みのマシンからデータベースにSSO(シングルサインオン)することもできます。
詳細は、ブログポスト、ドキュメント「Azure Active Directory 認証を使用して SQL Database または SQL Data Warehouse に接続する」をご覧ください。
Azure SQL DatabaseのAzure Active Directory認証
それではまた来週。
- 佐藤直生 (さとうなおき)
- 1999年から、OracleでJava、アプリケーションサーバ、開発ツールなどのエンジニア/テクニカル エバンジェリストを担当後、2010年9月にMicrosoftに入社。Microsoft Azureの黎明期からエバンジェリスト/テクノロジストとしてAzureを担当。オライリーなどの技術書の監訳、翻訳も多数。 ブログ: https://satonaoki.wordpress.com/ Twitter: https://twitter.com/satonaoki