越前加賀、外国人観光客向け支援システムを構築--IT活用でおもてなし強化

NO BUDGET

2017-11-02 14:40

 越前加賀インバウンド推進機構は、情報通信技術を用いた訪日外国人向け観光支援基盤システムを構築、11月から稼働を始めている。

 今回構築したシステムは、越前加賀の地域を訪れる外国人観光客の属性情報や位置情報などを集め、外国人観光客や現地事業者に観光情報サービスを提供するというもの。「マーケティングデータ収集基盤」「越前加賀ナビゲーションアプリ」「施設向けチェックインアプリ」「デジタル情報スタンド」で構成される。

システムのイメージ
システムのイメージ(出典:NEC)

 マーケティングデータ収集基盤では、外国人観光客の動向を分析するための仕組みを提供。性別、国籍、年代、旅行目的などの属性情報や位置情報などをリアルタイムに収集・統合する。快適な観光体験を実現するための観光施策の立案を支援する。

 越前加賀ナビゲーションアプリは、外国人観光客向けのアプリだ。同地域の交通情報などと連携し、観光情報や周遊ルートの閲覧機能、観光名所を巡るスタンプラリー機能を提供。多言語(日本語、英語、繁体語、簡体語、タイ語)に対応しており、オフラインの情報閲覧も可能となっている。

越前加賀ナビゲーションアプリのイメージ
越前加賀ナビゲーションアプリのイメージ(出典:NEC)

 施設向けチェックインアプリは、宿泊施設・商業施設などの受け入れ事業者向けのアプリだ。指さし会話で外国人との基本的なコミュニケーションを可能とする多言語案内機能や、観光情報・紹介動画・アンケートなどの配信機能を提供。外国人観光客とスムーズなコミュニケーションを支援し、外国人観光客へのサービスを向上させる。

 デジタル情報スタンドは、自治体向けのデジタルサイネージ。観光情報をデジタルコンテンツとして大型ディスプレイに表示する。また、スマートフォンにダウンロードして閲覧することも可能だ。自治体は限られたスペースを有効活用できるほか、人気コンテンツや利用動向などを分析可能になる。

デジタル情報スタンドのイメージ
デジタル情報スタンドのイメージ(出典:NEC)

 なお、システム構築については、NEC、NECネッツエスアイ、JTBプロモーションが共同で進めた。

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