NTT Com、データセンターサービスをアフリカ大陸に拡大

NO BUDGET

2017-11-30 06:00

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は11月28日、同社のデータセンターサービス「Nexcenter」をアフリカ大陸に拡大すると発表した。既に南アフリカの大手事業者Internet Solutionsとパートナーシップ協定を締結しており、同社が保有する「南アフリカ ヨハネスブルク パークランズ データセンター」で12月からNexcenterのサービスを提供を開始する。

 Internet Solutionsは、NTTグループのDimension Dataの子会社で、アフリカ地域全体に向けた通信サービスを提供している。南アフリカのコロケーション市場は、政府機関やコンテンツサービス事業者などの好調な需要により、年平均約12%で成長しているという。

 今回の取り組みにより、南アフリカへ事業進出した企業は、信頼性が高く安定した使いやすいデータセンターを利用することができる。また、南アフリカから事業を国際展開する利用者は、NTT Comが世界20以上の国・地域で140拠点以上を展開するグローバルデータセンターを利用することが可能となる。

 新たにNexcenter拠点となるこのデータセンターは、ヨハネスブルク市内中心部のビジネス街に2010年に建設された、地上3階、地下1階建てのビル。同センターのNexcenterは、NTT Comが独自に定める300項目以上のグローバル統一設備・運用基準に準拠した高品質サービスが提供される。


「南アフリカ ヨハネスブルク パークランズ データセンター」の外観イメージ

 ネットワーク環境は、インターネットの相互接続点であるIX(Internet Exchange)を収容しているため、インターネットバックボーンへ遅延なくダイレクト接続ができる。完全冗長化された光ファイバによる高速アクセスだけでなく、万一の通信障害に備えた無線や衛星回線などバックアップネットワークも利用できる。

 電源供給については、無停電電源装置(UPS)および、サーバラックへの電源経路が二重化される。また、高信頼かつ高効率な空調設備の採用により、高可用性と省エネ性能を両立させている。セキュリティ対策では、フロアごと入室受付を設置し、セキュリティスタッフが24時間常駐する。

 現在の同データセンターのサーバールームは約600ラック収容となるが、Internet Solutionsでは同一敷地内に2018年7月の運用開始予定の新棟を建設中。新棟はNexcenterが定める設備基準に適応させる。新棟完成後は全体で約1170ラックを提供する地域最大規模のデータセンターとなる。

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