米GoogleとNTTコミュニケーションズ(NTT Com)がクラウド事業で提携して4カ月。「未来志向」を掲げた協業は何を生み出すのか。NTT Comが先頃開いたイベントでその一端が垣間見えた。
NTT ComのイベントでGoogleとの協業状況を説明
NTT Comが先頃、都内ホテルで開いたプライベートイベント「NTT Communications Forum 2017」の基調講演で、2017年6月に提携を発表したGoogleとの協業状況について、NTT Comの庄司哲也社長とGoogleの日本法人グーグルの阿部伸一Google Cloud日本代表が対談を行う形で説明した。
6月の提携発表はグーグルのプライベートイベントで行われたことから、今回はNTT Comのイベントでその後の状況を明らかにした格好だ。両社の提携のポイントについては、2017年6月22日掲載の本コラム「GoogleとNTT Comの協業に見るクラウド連携形態の“旬”」をご覧いただきたい。
庄司氏と阿部氏の対談では、今回のイベントにあわせて発表した「G Suiteの共同推進体制」や、もともとの協業テーマである両社のクラウド基盤の連携・活用などを話題に上げていたが、ここでは「未来志向」を掲げた両社の協業の方向性を表していると筆者が感じた両氏のやり取りを取り上げておきたい。まずはそれを象徴した両氏それぞれの発言を挙げておこう。
「グローバルな言葉の壁を超えてさまざまなサービスを提供していけるよう、両社の技術を連携することによって果敢にチャレンジしていきたい」(庄司氏)
「これまでの既成概念にとらわれない未来志向のサービスを両社で創っていきたい」(阿部氏)
NTTコミュニケーションズの庄司哲也社長(左)とグーグルの阿部伸一Google Cloud日本代表