NEC、口座開設時の本人確認業務を支援--LINE Payが先行採用

NO BUDGET

2019-05-07 11:14

 NECは4月24日、銀行口座や証券口座の開設時における本人確認(KYC)業務を支援するサービス「Digital KYC」を金融機関やFinTech事業者向けに提供開始すると発表した。

 このサービスは、KYC業務をオンライン上で迅速かつ安全に実施するもの。第一弾としてソフトウェア開発キット「Digital KYC SDK(Software Development Kit)」を販売開始する。

 これは改正犯罪収益移転防止法に対応し、標準規格「FIDO」に準拠したもので、本人の顔と本人特定書類の顔画像を照合するのに使う。同社の顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用し、金融機関やFinTech事業者が提供するスマートフォン向けアプリに組み込むことで利用できる。

Digital KYC SDKの利用方法
Digital KYC SDKの利用方法(出典:NEC)

 利用方法は、スマートフォン向けアプリを用いて、本人の顔と本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)を画面に表示される指示に従って撮影し、その後、氏名や住所などの必要事項を入力することで、オンライン上で本人確認のための一連の手続きが可能となる。また、同社のなりすまし防止技術により、写真などを利用した不正行為による本人確認の手続きを判別する。

 さらにFIDOに準拠しているので、生体情報などのデータを端末外部に送信することなくオンライン認証が可能。撮影した顔と本人確認書類の顔画像の照合をスマートフォン内で完結するため、利用者のプライバシーに配慮した安全な本人照合ができる。

 Digital KYC SDKは、LINE Payが提供する「LINE Pay かんたん本人確認」で先行して採用され、5月初旬から利用が始められる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]