NECは4月2日、同社グループにおける「AI(人工知能)と人権に関するポリシー」を策定したと発表した。同ポリシーでは公平性、プライバシー、 透明性、説明する責任、適正利用、AIの発展と人材育成、マルチステークホルダーとの対話の各項目で行動指針が定められている。
公平性では、AIの判断結果に偏りが生じる可能性を常に認識し、個人が不当な差別を受けないように努めるとしている。また、透明性では、AIの利用において、判断結果の説明が可能となる仕組みの構築を目指すとしている。
同社は、AIの利用においてプライバシーへの配慮や人権の尊重を最優先して事業活動を推進するためにポリシーを策定したと説明。NECグループがAIの利用に関する事業を推進する際に、各国・地域の関連法令などの順守を行動に結びつけるために活用する。
NECグループは、同ポリシーをもとに「AIの活用がNECグループ社員だけでなく顧客やパートナーにおいても適正な用途で行われること」「AIの利用促進に向けた技術開発と人材の育成を行うこと」「AIの利用に関してさまざまなステークホルダーとの連携・協働を促進すること」の3つに取り組んでいくとしている。