テレビ静岡は、メディアキャストの統合型データ放送ソリューション「DataCaster Cloud M3」を導入し稼動を開始した。メディアキャストが5月13日に発表した。
「DataCaster Cloud M3」は、データ放送における制作、送出、運用をオールインワンで提供する製品。データ放送に必要な機能を、特別な技術習得なく簡単に運用できる。送出機能はオンプレミス環境で実施し、CMS(コンテンツマネジメントシステム)と言われるコンテンツ運用機能はクラウド環境で処理するため、放送局内の設備を最低限に抑えて導入・運用コストを大幅に削減できるという。
「DataCaster Cloud M3」の運用の仕組み(出典:メディアキャスト)
「DataCasterシリーズ」のクラウド版は、全国のテレビ局やケーブルテレビ局向けに100台以上の出荷実績がある。デジタル放送に関する標準規格であるARIBへの変換機能も含めてクラウド処理する。オンプレミス型と比較しても、機能を損なうことなくシステム設計されており、コマーシャル時におけるオーバーレイ表示のオン・オフ制御や視聴ポイント、双方向番組、ハイブリッドキャストへの展開も容易に実行できる。
データ放送のコンテンツ表示画面(出典:メディアキャスト)
テレビ静岡では、データ放送コンテンツとしてニュース、天気予報、防災・災害情報、おすすめ番組・イベントなどを用意しており、近々には河川水位情報やLアラート、マリン情報などの季節情報も追加し拡充を図る予定だ。