日立、スケールアウト型フラッシュストレージやクラウド関連サービスを販売

NO BUDGET

2019-10-21 13:00

 日立製作所(日立)は、ストレージ・サーバー製品やクラウド関連サービスなどのラインアップを刷新し、順次販売していくと発表した。

 スモールスタートが可能なスケールアウト型フラッシュストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform(VSP)5000シリーズ」や、エッジでのデータ処理や分析に特化したエッジアナリティクスコンピューター「HA8000Eシリーズ」、プライベートクラウド環境の導入を容易にする「IT基盤ユーティリティサービス」、適切な運用コストでのデータの利用を促進する「ITリソース最適化支援サービス」といったクラウド関連サービスの販売を開始する。

 これらの製品は、デジタルイノベーションを加速する日立の人工知能(AI)ソリューション「Lumada事業」を支えるもの。デジタル基盤を支えてデータの価値を高めながら多様な環境をつなぐことで、エッジからクラウドまで一貫したデータ運用を実現していく。

Lumada事業を支えるITインフラ製品・サービス群(出典:日立)
Lumada事業を支えるITインフラ製品・サービス群(出典:日立)

 「VSP 5000シリーズ」は今回、新アーキテクチャーの採用により、リニアなスケールアウトによる柔軟性・俊敏性の向上や、障害発生時の自動的な冗長性の回復などの信頼性の強化に加え、従来比最大2.3倍のデータアクセス性能の向上を実現。また、従来のSASドライブと高速なNVMeドライブの混載により、さまざまな業務が発生する環境でも適切なコストで用途に応じた柔軟なドライブ構成が可能となる。さらに、サイバー攻撃対策として攻撃できない領域へのデータ複製機能を備えており、感染検知から復旧までの支援により、クラウドでの安全な環境を提供する。

 「HA8000Eシリーズ」は、多様なIoTデバイスのインターフェースや標準プロトコルのサポートにより、製造現場のデータや、監視カメラからの映像・画像などさまざまなIoTデータの容易な収集を可能にした。高性能プロセッサーの搭載により、画像分析といった従来はデータセンター側で行われてきたデータ分析処理の一部を工場や店舗などエッジ側で実施できるため、クラウドへのデータ転送量を削減することが可能となり、タイムリーな分析を適切なコストで実行できる。

 クラウド関連サービスでは、最新のストレージやサーバーを月額課金でプライベートクラウドとして利用できるサービスや、日立のストレージをパブリッククラウドと高速回線で接続したデータセンターに設置して利用できるサービスを順次提供していく。また、プライベートクラウドからパブリッククラウドまで、多様なIT環境のリソースの状況を一括して可視化し、AIで最適な構成を予測して提案する「ITリソース最適化支援サービス」を提供する。

 新製品・サービスの価格と提供開始時期は、以下の通りだ。

(出典:日立) (出典:日立)
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