調査

「IT部門はビジネス拡大に寄与せず」と考える経営トップが多数--ガートナー調査

NO BUDGET

2019-10-31 06:00

 ガートナー ジャパンは、日本のIT部門部長職以上を対象に実施した「IT部門の活動やIT投資に関する調査」の結果を発表した。

 これによると、「ITリーダー自身は経営トップがIT部門をどのように位置付けていると考えているか」という問いに対し、企業の経営トップの9割がIT部門を「ビジネスのバックアップ組織(サポート役)」であると認識し、「ビジネスの拡大に不可欠な存在(リード役)」とは考えていないことが判明した。一方、「ビジネスの拡大に不可欠」との回答は7%、「プロフィットセンターである」との回答は3%だった。

経営トップは自社のIT部門をどのように位置付けているか
経営トップは自社のIT部門をどのように位置付けているか

 また、「ビジネスのサポート役である」と回答した企業の内訳を見ると、「なくてはならない重要な存在」と回答した割合が49%に上る一方で、「バックアップはするが、その貢献度は高いとは言えない」が19%、「コストセンターと見なされ、コスト削減要求が多い」が22%に上った。

 この結果についてガートナーでは、自社の経営トップに認識されるIT部門の価値を高めるには、IT部門が構築したITが経営目標の達成にどう結び付いているかを示せること、かつそのようなITをビジネス部門からの提案を待つだけでなく、IT部門自らが提案できるようになることが重要だとした。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]