Hewlett Packard Enterprise(HPE)は米国時間11月25日、2019会計年度第4四半期と通期の決算(10月31日締め)を発表した。第4四半期は、複数の事業で引き続き売上高が減少するなか、明暗入り混じった結果となった。第4四半期の売上高は前年同期比9%減の72億1500万ドル、純利益は4億8000万ドル(1株あたり36セント)だった。非GAAPベースの1株あたり利益は49セントだった。
アナリストは、売上高を74億ドル、非GAAPベースの1株あたり利益を46セントと予想していた。
2019会計年度通期では売上高が291億3500万ドル、1株あたり利益が1.77ドルとなった。アナリストは、売上高を291億ドル、非GAAPベースの1株あたり利益を1.74ドルと予想していた。
ハイブリッドITグループの四半期売上高は11%減の56億7000万ドルだった。このなかで、「HPE Apollo」ストレージサービスの売上高は前年同期比10%増、コンポーザブルクラウドは21%増だった。また、ハイパーコンバージドインフラサービスは前年同期比14%増だった。「Nimble Storage」の売上高は2%増となった(いずれも為替変動調整後)。
インテリジェントエッジ分野の売上高は7億2300万ドル、金融サービス部門の売上高は前年の9億3900万ドルから減少し、8億7800万ドルとなった。「Aruba」製品の売上高は7%減、「Aruba Services」は17%増だった。
アナリストのPatrick Moorhead氏は、Aruba ServicesやApolloなどの戦略的分野におけるHPEの成長は、長期のポジティブな収益化戦略を示していると説明した。同氏は、「HPEの将来は、ハイブリッドクラウドと『XaaS』における同社の差別化能力とその実行能力にかかっていると私は考えており、それらについて私は楽観視している」と述べ、「この業界は、『すべてをパブリッククラウドに移行させるか、それとも破滅するか』という『酔いどれ水夫モード』を抜け出し、企業の多くはオンプレミスのクラウドモデル内に多くのデータを保持するというより実践的な戦略を採るようになっている。これにより、HPEが新たに市場に投入した『Kubernetes』ベースのコンテナプラットフォームは同社の成功にとって極めて重要な製品となる」とした。
第4四半期の年間売上高ランレートは4億6200万ドルだとHPEは述べた。
最高経営責任者(CEO)Antonio Neri氏は、「われわれのポートフォリオをより高価値のソフトウェア定義ソリューションにシフトするとともに、2022年までにわれわれの軸足をXaaS製品の提供に向けるなか、持続可能で収益性の高い成長を推し進めていけるという自信がある」と述べ、「エッジからクラウドまでのプラットフォームをサービスとして提供するというわれわれの戦略は、業界において並ぶものがない」と続けた。
第1四半期の見通しについて、アナリストは売上高を73億5000万ドル、1株あたり利益を42セントと予想している。HPEは非GAAPベースの1株あたり利益が42~46セントになる見通しとしている。通期では、非GAAPベースの1株あたり利益を1.78~1.94ドルになるとしている。アナリストは1.85ドルと予想している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。