東芝は12月2日、日本人ゲノム解析ツール「ジャポニカアレイ」の新しいラインアップとして「ジャポニカアレイNEO」を用いたサービスを開始した。同サービスには、個人間の遺伝情報におけるわずかな違い「一塩基多型(SNP)」が増強されている。
ジャポニカアレイNEOは、米国のThermo Fisher Scientific製の「Axiomプラットフォーム」を採用。同社の子会社Life Technologies Corporationが東北大学からライセンスを受けて製造・販売している。
東芝は2014年12月、大学や病院臨床部門、製薬企業などの研究機関向けにジャポニカアレイを用いたゲノム解析サービスを開始。2017年10月からは、自分と他者を識別する抗原「HLA」の領域と疾病関連のSNPを増強した「ジャポニカアレイv2」を用いたサービスを提供してきた。
東芝はジャポニカアレイNEOを用いたゲノム解析サービスを研究機関に提供することにより、日本人の疾病や形質などと、遺伝子を構成するDNA配列の個体差である遺伝子多型との関連性を解明する研究を支援する。なお、ジャポニカアレイとジャポニカアレイv2を用いた解析サービスは今後も提供し、目的に応じて利用できるようにするという。