Salesforceが米国時間12月3日に発表した第3四半期の決算(10月31日締め)は市場の予想を上回るものだったが、今四半期と今会計年度の業績見通しは予想を下回った。第3四半期の非GAAPベースの1株当たり利益は75セント、売上高は前年同期比33%増の45億ドルとなった。
アナリストは1株当たり利益を66セント、売上高を44億5000万ドルと予想していた。
また今四半期の見通しについて、アナリストは1株当たり利益を62セント、売上高を47億2000万ドルと予想している。Salesforceが発表した業績見通しは、1株当たり利益は54~55セント、売上高は47億4300万~47億5300万ドルとなっている。
また同社の通年の業績見通しは、1株当たり利益が2.89~2.9ドル、売上高は169億9000万~170億ドルとなっている。アナリストは1株当たり利益を2.86ドル、売上高を169億ドルと予想している。
第3四半期の純損失は1億900万ドル(1株当たり12セント)だった。サブスクリプションおよびサポートの売上高は前年同期比34%増の42億4000万ドル、プロフェッショナルサービスおよびその他の売上高は、前年同期比22%増の2億7400万ドルとなった。
サブスクリプションの売上高をセグメント別に分類すると、「Sales Cloud」の売上高が11億7000万ドル、「Service Cloud」が11億4000万ドル、「Marketing Cloud」および「Commerce Cloud」が6億4000万ドル、Salesforceプラットフォームおよびその他の売上高が12億9000万ドルだった。
Salesforceは、2024年までに売上高を340億~350億ドルまで伸ばし、数年で2倍の自律的な成長を遂げることを目標として掲げている。
会長兼共同最高経営責任者(CEO)のMarc Benioff氏は、「わが社は向こう5年間で売上高を倍増させる予定だ」と述べ、「企業に単一の信頼できる情報源を提供できるのは、『Customer 360』を持つSalesforceだけであり、企業があらゆるタッチポイントで顧客との距離を縮めることを可能にする」と続けている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。