ベネッセインフォシェルは運用管理ソフト「JP1」を採用し、2800時間のシステム運用業務を削減した。アシストが12月17日に発表した。
グループ各社の情報システムを運用・保守するベネッセインフォシェルでは、“コストセンター”から“プロフィットセンター”への変革が求められていた。業務の生産性を向上することで利益の創出を目指し、現場での改善活動を重ねてきたが、効果が鈍くなっていた。そこで、運用業務の自動化による抜本的な見直しを検討した。
運用を高度化するためにはまず、既存の業務を「定型・非定型」と「年間工数」で分け、自動化による効果が最も高い業務を特定。これらの業務を「JP1/Automatic Operation」によって自動化した。また、「JP1/Navigation Platform」を併用することで、運用手順やノウハウの可視化とガイドラインの策定を行った。
さらに、コスト重視の業務について、2018年度には14種類の業務の自動化と2800時間の工数削減に成功したという。2019年度には、自動化の対象業務を40種類に拡大し、5000時間の工数削減を目指しながら、JP1の他製品群との連携によってさらなる効率化に取り組む計画だ。
ベネッセインフォシェルの既存業務の分類イメージ(出典:アシスト)