Googleは米国時間1月15日、「Google Cloud Premium Support」の開始を発表した。これによりエンタープライズ顧客向けクラウドサービスの強化を目指す。
Googleのクラウドサポート担当バイスプレジデントであるAtul Nanda氏は同社のブログに、Premium Supportによって「エンタープライズや、Google Cloudの顧客が抱えるミッションクリティカルなニーズ」により貢献できるようになると記している。
Premium Supportは、既存のテクニカルアカウントマネージャー(TAM)サービスに基づいたかたちで提供され、15分以内の応答というサービスレベル目標(SLO)となっている。
またこのサービスの下では、何らかの問題が発生した場合、「コンテキストを意識できる専門家ら」が特定のアプリケーションスタックやアーキテクチャー、実装を調査したうえで、サポートを提供する。これらの専門家はTAMと連携するとともに、サービスの切り替えやアップグレードといった、業務アプリケーションやそのパフォーマンスに影響を与える可能性のあるイベントの最中に支援を提供する。
Googleはこの新サービスに加えて、詳細なアーキテクチャーのレビューを可能にする先進的なイベント管理サービスや、複数のタイムゾーンをまたがって運用する顧客向けの拡張TAMカバレージといった機能を必要に応じてアドオンとして追加購入できるようにしている。
また同社は、ミッションクリティカルな運用のサポートサービスを提供する計画だ。現時点ではパイロットテストが実施されており、2020年内に一般提供が開始される予定となっているこのサービスは、「停止時間が最重要視される」アプリケーションやプロジェクトの最適化と運用効率の向上を目指す、サイトリライアビリティエンジニアリング(SRE)に焦点を当てたものとなっている。
Premium Supportは既に一般提供が開始されており、追加機能は2020年を通じて順次展開される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。