Googleは米国時間12月16日、「Google Cloud」プラットフォームのセキュリティ強化を目的とする一連の新たな戦略的提携を発表した。
提供:Sarah Tew/CNET
Google Cloudのグローバルエコシステム担当バイスプレジデントのKevin Ichhpurani氏と、Google Cloud Securityのエンジニアリング担当バイスプレジデントのSunil Potti氏は同社ブログで、「セキュリティパートナーとの(新たな)提携」によって、Googleの保護能力が「さらに向上する」と述べた。
両氏によると、GoogleはMcAfeeとPalo Alto Networks、Qualysの協力を得て、エージェントベースのエンドポイントセキュリティをGoogle Cloud上で管理するスケーラビリティの高いソリューションに取り組んでいるところだという。
またGoogleはMcAfeeと新たな提携を締結し、Google Cloudプラットフォーム上で稼働するコンテナーワークロード向けに、「McAfee MVISION Cloud」セキュリティソリューションを統合するという。さらにLinuxベースや「Windows」ベースのワークロードを対象としたMcAfeeのエンドポイントセキュリティソリューションも統合する予定だ。
さらにGoogleは、「Citrix Workspace」をGoogle Cloudの顧客が利用できるようにする。このリモートアクセスツールは2020年に「Google Cloud」に搭載され、ユーザーは「G Suite」の認証情報によるシングルサインオンでWorkspaceにログインできるようになるという。
またFortinetとの提携により、顧客設備とGoogle CloudをセキュアなSD-WANソリューションで接続するための新たなリファレンスアーキテクチャーを提供する。さらに、SemperisとSTEALTHbits Technologiesの協力の下、Google Cloudプラットフォーム上で稼働する、Microsoftの「Active Directory」に依存したアプリやワークロードの管理ソリューションを顧客に提供する。また、Exabeamとの提携によりGoogle Cloud上でのSaaSクラウドセキュリティ管理ソリューションを拡大する。そして、ForgeRockとの新たな協力関係によりGoogle Cloud上でのデジタルアイデンティティープラットフォームの配備を目指す。
Googleの計画にはTaniumも組み入れられており、そのエンドポイントセキュリティテレメトリーはChronicleの「Backstory」に統合される。Backstoryは、企業のセキュリティテレメトリーを格納するための、Googleのインフラに基づいたエラスティックなコンテナーだ。
また、既存の提携も強化された。Deloitteはサイバー攻撃のリスクを緩和するサービスの提供で、Google Cloudとの連携を拡大している。IBM Securityは、Google Cloudの顧客に対して、パブリック/ハイブリッド/マルチクラウド環境に関するコンプライアンスにまつわるコンサルティングサービスを提供することになる。さらにWiproは新たなセキュリティサービスを提供する予定だ。そしてArctic Wolfはサービスとしてのセキュリティ運用センター(SoCaaS)をGoogle Cloudの顧客が利用できるようにしようとしている。
さらに、Comm-ITは共通するクライアントに対するサポートの提供に合意しており、CyderesはBackstoryのフルサポートに向けて協力していく。最後にOptivは、Google Cloudと提携し、法人向けのセキュリティアーキテクチャー評価ソリューション「Security Architecture Assessment Services」とともに、アイデンティティー管理やデバイス管理、データ管理のための新たなツールを顧客に提供しようとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。