企業決算

マイクロソフトの第2四半期決算、予想上回る--「Azure」は62%増収

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-01-30 11:43

 Microsoftは米国時間1月29日、2020会計年度第2四半期決算(12月31日締め)を発表した。商用クラウドの伸びと、「Windows 7」のサポート終了に伴う「Windows 10」への移行の加速、事業部門すべてにおける好調な業績が際立っている。

 売上高は前年同期比14%増の369億ドル、利益は116億ドル(1株当たり1.51ドル)だった。

 アナリストは売上高を356億7000万ドル、1株当たり利益を1.32ドルと予想していた。

 商用クラウドの売上高は前年同期比39%増の125億ドルだった。同社の商用クラウドの年間ランレートは約500億ドルに達することになる。

 最高経営責任者(CEO)のSatya Nadella氏は声明で、同社がテクノロジースタックによるイノベーションを推進しており、「機会の拡大」が待ち受けていると述べた。同氏は電話会議で以下のように述べた。

GDPに占めるIT支出の割合は、向こう10年で2倍になると予測されている。Microsoftは、あらゆる業界のすべての企業が、この新時代に自らの成功に即した信頼できるビジネスモデルとともに、自社のデジタル能力と「Tech Intensity」(テックインテンシティ)を生み出せるようにするための最も差別化されたテクノロジースタックを構築しようと注力している。ここで、「Microsoft Azure」をはじめとする、われわれのイノベーションの勢いについて手短に述べておきたい。すべての顧客が、ミッションクリティカルなワークロードを稼働させつつ、健全な運用に向けたニーズに応えるとともに規制に準拠する、クラウドやエッジ全体で分散コンピューティングのファブリックを必要とするだろう。

 主な数字は以下の通り。

  • 商用版「Office」製品およびクラウドサービスの売上高は、「Office 365 Commercial」の販売が前年同期比27%増となったことにけん引され、16%増となった。 コンシューマー向けOffice製品およびクラウドサービスの売上高は、19%増だった。「Office 365」のコンシューマー登録者数は3720万人に上っている。
  • 「Dynamics」製品とクラウドサービスの売上高は12%増、「Dynamics 365」は42%増となった。
  • 「Microsoft Azure」の売上高は、前年同期比62%増となった。
  • 「Windows OEM」の売上高は18%増。商用Windows製品がけん引した。
  • 「Surface」製品の売上高は6%増だった。
  • 「LinkedIn」の売上高は24%増だった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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