IIJとソニービズが業務提携--クラウド市場での競争力強化へ

NO BUDGET

2020-02-21 15:48

 インターネットイニシアティブ(IIJ)とソニービズネットワークス(ソニービズ)は、クラウド分野において業務提携する。

 ソニービズがAWS(Amazon Web Services)運用自動化ツール「マネージドクラウドポータル」をIIJに提供すると同時に、IIJ がMicrosoft Azureのライセンスとサポートをソニービズに提供する。さらにソニービズが「IIJ Omnibusサービス」のアクセス回線として「NUROアクセス」を提供する。

 IIJはMicrosoft Azureの認定パートナーとして150社以上の導入実績を持ち、オンプレミスと複数のクラウドを連携させたシステムを構築したいという顧客ニーズに合わせたマルチクラウド環境を提供しているという。またソニービズは2015年にAWSの取り扱いを開始して以降、中小企業を中心にサービスを展開し、マネージドクラウドポータルを400社以上に提供するなど、ビジネスを拡大してきた。

 マネージドクラウドポータルは「マネージドクラウド with AWS」のサービスの一部で、ソニービズが独自に開発したAWSの運用自動化ツール。リソースの構成管理やスケジューリング自動化機能や運用監視機能などを備え、AWSの利便性を高めることができる。これをIIJに提供することで、IIJが販売するAWS環境においてもこのマネージドクラウドポータルを利用することが可能となる。

 Microsoft Azureのライセンスとサポートでは、IIJが間接リセラーとしてライセンスと技術サポートをソニービズへ提供することで、ソニービズはMicrosoft Azureのライセンス販売が可能となり、ソニービズのビジネス拡大を促進する。さらに、Office 365をはじめとするMicrosoft製サービスへのダイレクト接続を可能にする「IIJ クラウドエクスチェンジサービス for Microsoft Azure Peering Service」などのネットワークサービスも提供する予定だという。

 IIJ Omnibusサービスは、IIJが提供するSD-WANサービス。NUROアクセスは国際規格G-PONを採用した通信速度下り最大2Gbpsの広帯域と、帯域の公平制御機能によって最低通信速度を確保した高品質なインターネット接続サービスで、これを新たにIIJ Omnibusサービスに対応させることにより、マルチキャリアによる冗長構成が可能となり耐障害性を高めることができる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    マンガで解説--企業に必要な「WAF」と「FW」の違い

  4. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  5. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]