インターネットイニシアティブ(IIJ)とソニービズネットワークス(ソニービズ)は、クラウド分野において業務提携する。
ソニービズがAWS(Amazon Web Services)運用自動化ツール「マネージドクラウドポータル」をIIJに提供すると同時に、IIJ がMicrosoft Azureのライセンスとサポートをソニービズに提供する。さらにソニービズが「IIJ Omnibusサービス」のアクセス回線として「NUROアクセス」を提供する。
IIJはMicrosoft Azureの認定パートナーとして150社以上の導入実績を持ち、オンプレミスと複数のクラウドを連携させたシステムを構築したいという顧客ニーズに合わせたマルチクラウド環境を提供しているという。またソニービズは2015年にAWSの取り扱いを開始して以降、中小企業を中心にサービスを展開し、マネージドクラウドポータルを400社以上に提供するなど、ビジネスを拡大してきた。
マネージドクラウドポータルは「マネージドクラウド with AWS」のサービスの一部で、ソニービズが独自に開発したAWSの運用自動化ツール。リソースの構成管理やスケジューリング自動化機能や運用監視機能などを備え、AWSの利便性を高めることができる。これをIIJに提供することで、IIJが販売するAWS環境においてもこのマネージドクラウドポータルを利用することが可能となる。
Microsoft Azureのライセンスとサポートでは、IIJが間接リセラーとしてライセンスと技術サポートをソニービズへ提供することで、ソニービズはMicrosoft Azureのライセンス販売が可能となり、ソニービズのビジネス拡大を促進する。さらに、Office 365をはじめとするMicrosoft製サービスへのダイレクト接続を可能にする「IIJ クラウドエクスチェンジサービス for Microsoft Azure Peering Service」などのネットワークサービスも提供する予定だという。
IIJ Omnibusサービスは、IIJが提供するSD-WANサービス。NUROアクセスは国際規格G-PONを採用した通信速度下り最大2Gbpsの広帯域と、帯域の公平制御機能によって最低通信速度を確保した高品質なインターネット接続サービスで、これを新たにIIJ Omnibusサービスに対応させることにより、マルチキャリアによる冗長構成が可能となり耐障害性を高めることができる。