IIJ、GCPとの閉域接続サービスを提供--Azure、AWSとのマルチ構成にも対応

ZDNET Japan Staff

2019-05-28 17:02

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は5月28日、パブリッククラウド「Google Cloud Platform(GCP)」との閉域接続サービス「IIJ クラウドエクスチェンジサービス for GCP Partner Interconnect」の提供を開始した。参考価格は100Mbpsの帯域を利用した場合で月額17万7000円。これに別途、接続回線や接続機器、データ転送料金が必要になる。

 同サービスは、IIJのバックボーン上に顧客専用ネットワークを構築する「IIJ プライベートバックボーンサービス(PBB)」と閉域網接続サービス「Google Cloud Platform Partner Interconnect」をつなぐことで、企業顧客のオンプレミスやデータセンターとGCPで稼働する仮想マシンの間を低遅延かつ安全に接続するもの。安定した通信環境を実現する帯域確保型で、50M~100Gbpsまで帯域に応じた固定料金になっている。

IIJ クラウドエクスチェンジサービス for GCP Partner Interconnectの構成イメージ
IIJ クラウドエクスチェンジサービス for GCP Partner Interconnectの構成イメージ

 また、IIJ クラウドエクスチェンジサービスは、Microsoft AzureやAmazon Web Services(AWS)との閉域接続にも対応するため、さまざまな用途に合わせて柔軟なマルチクラウド構成を組むことが可能。「Office 365」との閉域接続にも対応する。

 IIJのネットワークとGCPとの間は、耐障害性が考慮された異ルート、マルチキャリアでの冗長構成を取ることができ、GCPへの安定した接続性を確保する。災害復旧(DR)対策として東京・大阪での冗長構成や障害時の自動切り替えにも対応する。

IIJ クラウドエクスチェンジサービス for GCP Partner Interconnectの構成見積もり例
IIJ クラウドエクスチェンジサービス for GCP Partner Interconnectの構成見積もり例

 「IIJの優位性は、お客さまサイト(オンプレミス)のネットワークインテグレーションから、各システムを接続するためのネットワークサービス、システムインテグレーション(SI)までをワンストップで提供する点にある」とシステムクラウド本部 サービス統括部 アライアンス担当部長の四倉章平氏は説明する。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]