Intuitは米国時間2月24日、競合企業であるCredit Karmaを71億ドル(約7900億円)で買収すると発表した。2007年に創業したCredit Karmaの主要サービスは、クレジットレポートデータを活用し、顧客が自らのクレジットスコアを理解、追跡、改善するうえでの支援を提供するというものだ。
Credit Karmaは信用情報のシミュレーションで人気を集めてきており、米国内で約1億人の登録ユーザーを抱えていると発表している一方、ここ数年は個人向け財務サービス企業への転換を図ってきている。同社は2019年の後半に、個人の財務状況に適切な商品をあつらえるという「Stories」という機械学習(ML)ベースのサービスのテストを開始した。これはIntuitが2017年に「Turbo」をローンチして以来、注力してきている分野だ。
Intuitのこういった動きの背景を考えた場合、Credit Karmaの買収は納得できるものだ。両社はパーソナライズされた財務サービスに軸足を置いており、対象を徹底的に絞り込んだリコメンデーションに向けた技術インフラの構築に向かってまい進している。
この買収により、Intuitは「パーソナライズされた財務アシスタントのように機能する、消費者向け財務プラットフォーム」を提供する計画だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。