日本IBM、コーナーストーンオンデマンド、ニューズピックス (NewsPicks)は、企業向けのeラーニングサービスで連携し、5月下旬にサービスを開始する。企業の利用目的や要望を明確にするため、同サービスでは最初の3カ月間、クラウド上のラーニング基盤とコンテンツを無償で提供する。
3社は、新型コロナウイルスの感染拡大で企業が新たな時代の経営を検討する中、遠隔での業務形態を通常と捉えたリモートワークへの取り組みが必要となっていると説明する。また、リモートワークや自宅での滞在時間が多くなる環境を知識習得の機会として捉えるべきであり、企業は従業員が場所を問わずに学習できる環境を提供し、デジタル変革に向けた人材育成を強化することが求められているという。そのため、ラーニング環境を迅速に確立できるIT環境の構築や、優れたコンテンツの提供が重要になるとしている。
この取り組みでは、日本IBMが人材戦略策定から育成、プラットフォーム構築、運用までを一貫して担当し、コーナーストーンオンデマンドが自社の学習管理システム「Learning Experience Platform」を提供する。学習コンテンツについては、NewsPicksが提供する動画学習サービス「MOOC Enterprise(Massive Open Online Course)」や、日本IBMが提供するテクノロジーの最新情報を学ぶコース、ビジネススキルやコーチングといったビジネス関連のコースを利用できるようにする。これにより、従業員はスキルの向上や新たな技術の習得を図れるようになるとともに、企業は従業員の受講履歴の把握や受講実績に基づいた育成支援が可能となり、デジタル変革を人材育成の観点で強化できるとしている。